2010年7月13日火曜日

ボタンクサギ

Clerodendrum bungei中国の南部からインド北部が原産の灌木.枝や葉に独特の臭気があるが,珊瑚細工のような花は美しく香りも良い. メキシコ,南米,米国の南部州に帰化し,いくつかの州では有害植物として販売が禁止されている.拡がるので,コンテナーに植えるのがよいとされている.日本では観賞用として栽培されているが,湿地に野生化していることも多い.最近では葉に白い斑が入った品種が園芸店で売られている.

壊される古い都営住宅の庭から頂いてきた数本の苗が,簡単に根付き拡がった.日陰でも良く育ち,直径20cmほどの大きな花序をつける.吸枝*を出して拡がるので,かなり離れた所から芽が出てきて,抜いても抜いても退治できない.我が家でも庭の有害植物のひとつ.
クサギの仲間らしく,開花後に花弁の側面が背面に反って,花穂の華やかさを一段と増す.
(*)吸枝 ( きゅうし ) sucker :匍匐(ほふく)枝の一種。直立する茎の基部に生じ、地中を横に伸びて各所から根が出、先端の芽は普通は休眠芽にならずに生長する。

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