2010年6月28日月曜日

ネジバナ

Spiranthes sinensis var. amoena野生のラン科ではめずらしく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができる。この地域でも,近くの公園の芝生ではお目にかかるが,我が家の庭では初めて今年,ジャノヒゲの中から一本だけ花茎を伸ばし,ピンクのかわいらしい花をつけた.


花一個一個は小さいが,カトレアなどと同じ,ラン科の花の特徴を備えている.したがって開花時には花の上下が逆転しているはずなので,茎の螺旋回転と,花の逆立ちの,手の込んだパフォーマンスをしている.また,ネジバナの根は菌根となって菌類と共生していて、成長にはその菌の共生が必須.単に種を播いただけでは発芽・成長しないとのこと.来年以降の繁殖を期待している.

小さい花なので,写真がうまく撮れない.しかし,繊細な花弁の細かなつくりを見ることが出来て,肉眼とはまた違った魅力が発見できる.


おまけは日本原産の香りの良いラン,フウラン (Neofinetia falcata) の図譜.Curtis “Botanical Magazine” 英国 1819 (石版手彩色).




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