2010年6月29日火曜日

タチアオイ(15)

Althaea rosea (15)咲き方が変わっている.アブチロン-ショウジョウカのようなつかみ咲き.完全には開かない.

タチアオイの英名はホーリーホック.十字軍が聖地から持ってきたので Holly (= Holy) と付いたといわれている.一方,日本で葵祭りや徳川家の紋に使われているのは,カンアオイの仲間のフタバアオイ.しかし,タチオアイが単にアオイ(アフイ)と呼ばれていたこともあって,この二つは混同され,思わぬ誤用を招く事も多い.

その一つの例がサッカーJ2のチーム 水戸ホーリーホック(Mito HollyHock).

Wiki では“クラブ名の「ホーリーホック(HollyHock)」は英語で「葵(タチアオイ)」を意味し、水戸藩(水戸徳川家)の家紋の葵から採られた。徳川家の家紋「三つ葉葵」に用いられているフタバアオイは正確にはアオイ科ではなくウマノスズクサ科である。”と記す.

一方,水戸ホーリーホックの Official Web Siteでは,クラブ名の由来として「ホーリーホックは英語で「葵(あおい)」の意味で徳川御三家の水戸藩の家紋である葵から引用した。」と「引用」という言葉を使って,ホーリーホックがタチアオイであることをぼかしている.チームカラーについても,「青(チームロゴの濃い青と葵の青)」と葵にこだわっている.

フタバアオイの学名は Asarum caulescens であり,英名は Asarum だが,いまさらチーム名を「水戸アサラム」に変えるわけにもいかないだろうが,きちんとした説明は必要と思われる.

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